再生ゲーム

「クラスメイト全員からの虐めは、もう直ぐ卒業なのもあるし、我慢すればいい。そう思っていた。でも今日はとても怖かった。りさが私にナイフを向け、突進してくる鬼のような顔も……血を流し倒れ、亡くなったりさの顔も……本当に恐ろしかった。猿田先生のおかげで虐めはなくなったと思っていた。でもまさか、こんな事態になるなんて!!!!」


涙が止まらなく、零れ落ちた。


今までこんな風に父に相談したことがなかった。切り出したら感情までもが湯水のように溢れ出した。


「ごめん、本当にごめん! こんなにも綾が、苦しんでいたなんて!」


抱きしめる父の涙が、私の頬で受け止めた。


――やっと、やっと、分かってくれたんだ……。


暖かい体温。落ち着くワイシャツ。ずっとこうして居たかった。


「お父さんが泣くなんて変なの。始めて見たよ」


「そうか、そうだったよな。あははは……頼りないお父さんでごめんな。これからは家族力合わせて乗り越えよう。なっ、綾」


手の甲で涙を拭いた。


「家族……?」


「そうだ家族だ。りんと三人で力を合わせて頑張るんだ」


「お父さんと私だけが家族だよ!!!! りんさんは浮気しているんでしょう? そんな人も家族なの? 私は、そんな母親いらないよ」


「綾……」


なんとも言えないような、複雑な感情だった。今だけは私のことだけを考えて欲しかった。


「ごめんお父さん、やっぱり疲れているみたい。部屋で休むね」


「ああ、分かった……」