「御目が高いですね! 流石です、お客様。あちらも中々入ってこない貴重な石、ガーネットですわ。見てみますか?」
そこには普段、見受けることがないような、毒々しい真っ赤な宝石が飾られていた。
「素敵なネックレス……あの赤、なんともいえないような色ね。ワインよりも黒味がある、まるで血の色」
店員は頷き、言葉を続けた。
「努力って、全てが結び付く訳ではないのはご存知ですか? 人はそれぞれテーマを持って生まれてきます。その人自身、行くべき道が最初から決まっていて、その道にそぐわない方向では、どんなに努力しても叶わないんです。ガーネットは結びつかないハズである努力を、結び付ける効果があると言われているんですよ」
なんだか店員が神秘的な存在に見えた。
――努力が結びつく。良い響き……。
苦労を重ね、ここまでやって来た。それは血を滲む様な努力。
私には、あの血球のようなガーネットが似合っているのかもしれない。
――20万か……石が大きめだもんね。でもそれが良いのよ。決めたわ!
「あれ下さい。カードで良いわよね?」
エコバックから財布を取り出し、カードを引っ張り出した。
「ありがとうございます! お客様! カードをお預かりいたします! 少々お待ち下さい」
私は眼を逸らすことなく、ショーケースの赤く光る輝きを見つめていた。
「おや? りんさんじゃないですか?」
そこには普段、見受けることがないような、毒々しい真っ赤な宝石が飾られていた。
「素敵なネックレス……あの赤、なんともいえないような色ね。ワインよりも黒味がある、まるで血の色」
店員は頷き、言葉を続けた。
「努力って、全てが結び付く訳ではないのはご存知ですか? 人はそれぞれテーマを持って生まれてきます。その人自身、行くべき道が最初から決まっていて、その道にそぐわない方向では、どんなに努力しても叶わないんです。ガーネットは結びつかないハズである努力を、結び付ける効果があると言われているんですよ」
なんだか店員が神秘的な存在に見えた。
――努力が結びつく。良い響き……。
苦労を重ね、ここまでやって来た。それは血を滲む様な努力。
私には、あの血球のようなガーネットが似合っているのかもしれない。
――20万か……石が大きめだもんね。でもそれが良いのよ。決めたわ!
「あれ下さい。カードで良いわよね?」
エコバックから財布を取り出し、カードを引っ張り出した。
「ありがとうございます! お客様! カードをお預かりいたします! 少々お待ち下さい」
私は眼を逸らすことなく、ショーケースの赤く光る輝きを見つめていた。
「おや? りんさんじゃないですか?」


