再生ゲーム

「最近仕入れた、ピンクダイヤなどは如何でしょうか? ダイヤモンドは無色透明のものほど価値が高いと言われていますが、ピンクやブルー、ダークグリーンは希少で評価が高いんですよ。特にピンクなんかは若い女性に支持されていて、人気急上昇中、商品価値が上がりっぱなしなんですよー! 見てください、この輝きを」


真っ黒の髪の毛を一本に束ねた30代くらいの店員が、ショーウインドウに誘導した。


そこには四角くカットされたものや、真ん丸で光を放つ物、可愛いハート型の物まであった。


「素敵でしょう? リングもネックレスもクラクラする程、魅力的じゃないですか? お客様は宝石に負けないほどお綺麗ですから、相乗効果間違いなしですよ!」


店員が熱っぽく話しかける。誘惑に負けてしまいそうだった。


25万、あっちのは30万。そっちのは8万円くらいだけど石が小さい……悩みながらも釘付けになり、眼が離せなかった。でもここで、また買ってしまったら、大好きな拓也さんを苦しめる事になりかねない。我慢よ、我慢。駄目よ、りん。


自分に言い聞かせるが困ったことに、この場所から動けなかった。


「安物は、変に色が濃かったりと怪しいものも出回ってますが、正真正銘本物ですので、薄っすらと高貴なピンク……希少価値が上がる一方ですよ? 美しいお客様には、このぐらい高価な物ではないと釣り合いませんものね」


欲しい――でも、買ってしまえば今月は赤字になる。


「あ、あれは?」