――今日は猿田が家にやって来る。秋山君へのお仕置きもあるから、少し遅くやってくるだろう。


りんには友達が来るとしか言ってない……先生の顔を見たら、どう思うだろう?


そもそも猿田がりんを、落とせるとは思えないけど。一応男として、自信を持っているのかなぁ?


先生が訪れる前に、ブログをチェックしておかなくっちゃ。


パソコンの電源ボタンを押し、起動するのを待った。


「クゥーン」


ゲームは突然、心配そうな鳴き声をあげた。表情を見ると、目をくりくりとさせ、潤っている。


「何、ゲーム? 不安な? ……そうだよね、犬猿の仲って昔から言われてるもんね。ふふふっ。大丈夫だよ、ゲームは私が守るから」


モニター画面に、体を向きなおし、お気に入りに登録してあるブログへとアクセスを開始した。