「俺さー、親友って呼べるの神谷だけだって、分かっている?」


「それは僕も一緒だよ、るいといつでも、こうしていたいよ」


キラキラさせた笑顔で、るいの顔を覗き込んだ。


そんな僕の表情を即、曇らす君。


「綾に俺を取られそうだからって、邪魔はするな!」


歪む、るいの表情。


魔の世界には、綺麗な顔立ちの悪魔もいるという……まさに君は、そんな感じ。


「取られるなんて、思ってない……」


やっと、こっちを振り返ったね……るい。