再生ゲーム

 猿田が何も言わないので、そっとチョークを粉受けに戻した。


「ほぉ~! まっ、時間がないし、良いだろう。じゃ、お前。こっち向け! 文章が邪魔にならないように立て」


「……え?」


「聞こえんのか! そこ、そこに立て! 文字と被らないようにな!」


「……はぁ」


言われるまま直立し、猿田のほうを見ると、黒板を見渡せるように、なにやら後ろへと下がってる。


――なにをしてんだ?


「いいじゃないか、バッチリだ! ほぉ~ら、思い出だ」


ポケットから取り出された、携帯のフラッシュが突然、光った。