再生ゲーム

「少しだけ、僕の話を聞いて……そのまま前を向いていて」


神谷はしゃがみ、小声で私に語りかけた。


「ど、どうしたの神谷君?」


「君を好きで襲ったんじゃないんだ。あの時はごめん……


るいには気をつけた方が良いよ……僕はるいのことを親友だと思っているけど、怖い一面も持ってるんだ。きっとたえら――」


「おい! なにこそこそ、隠れてんだぁー神谷? 綾に文句でもあるのか!? え!」


食器を片付けたるいが戻り、神谷の気配に気づいたようだ。


「ち、違うよ。綺麗な綾さんの背中に、ちょっと大きめな糸くずが付いていたから……」


2人は普段から仲が良いはずなのに、神谷君を睨むるいは、厳しい表情だった。