「りん、お前……俺を裏切っていたのか? え! どうなんだよ。


栗田家へ乗り込んでやろうか? 自分の事は棚に上げていたんだな? それなのに、子供にまで手をあげるとは」


「違うのよ! 本当よ! 


……そうね、もうこんな事は止めましょう……私は、りりかに金輪際会わない。貴方もりりかと深く付き合わない、その生徒のことは相談しない。それで穏便に済ませましょう?


貴方だって、その過去を忘れたいんでしょう? だったら、ほじくるのは止めにしない? 


綾ちゃんのことは、本当に悪かったわ……明日からまた、良い母親に戻るから……許して頂戴」


「本当だな? 浮気はしていないんだな? だったら、分かった……許すよ。お前は浮気する性質じゃないもんな」


「拓也さん……信じてくれて、本当にありがとう! 私、明日からまた良い母親として頑張るわ!」