再生ゲーム

 心配を余所に授業開始のチャイムが流れた。ざわつきが穏やかになり、猿田へと注目が集まった。


「さぁ皆さん。今日は比の話だねぇ。教科書105ページを開いて下さい」


りんは、このまま来なきゃ良いんだけどな。


そう再度、願いを込めた時だった。教室のドアが開き、身を屈め、周りの親たちに会釈するりんが現れた。


青白い顔をしながら、選りにもよって、ど真ん中に立っている。


――マジでウザイ。


なるべく気にしないように、黒板に集中した。


「やっぱり、りんさんが一番綺麗だね」