再生ゲーム

 ――猿田先生! いつの間に!


一気に張り詰めた空気が流れる。生徒たちは姿勢を整え、真っ直ぐ前を向いた。


「ほら日直、掛け声だよ。ばかもーん」


「は、はい。起立! 礼! 着席!」


悪臭を振りまく猿田は、ロボットを操る天才だ。相変わらず、前歯が黄ばみ、耳毛がそよいでいる。


「みなさーん! 今日は名イベント、授業参観だよー! 張り切って頑張りましょうね? チラホラとそろそろ親御さん達が集まるでしょう。

先生は非常に楽しみだ! 独身でもある先生は家族愛に飢えている。君達のファミリーのラブがどんなものか、じっくり見させて貰おう!」


全員顔が引き攣ったと思う。出来ることなら両親に、こんな教師を合わせたくないと誰もが思っただろう。