いつも通りの仕事を終え、職員室へ戻り、深く椅子に腰掛ける。担任の安西は次の授業の準備をしているようだ。こちらに興味はなさそうだ。
ここは井上が入り込めない安全地帯だ。朋子の携帯は避けなければいけない。学校の電話をこっそりと拝借した。
――トルルルル
――トルルルル
「はい、井上です」
「いつもお世話になっております。美術顧問の山田です。この前は突然お伺いしてしまい、大変失礼致しました」
「いえいえ! とんでもないです……学校から、お電話が掛かってくるなんて七海になにか遭ったんですか?」
「実は、お母様にどうしてもお耳に入れたいことが御座いまして……ご足労を願いたいのですが、今日はご都合宜しいでしょうか?
とても大切な話なんです。七海さんのこれからの人生にも関わってくる、重要な話なんです」
ここは井上が入り込めない安全地帯だ。朋子の携帯は避けなければいけない。学校の電話をこっそりと拝借した。
――トルルルル
――トルルルル
「はい、井上です」
「いつもお世話になっております。美術顧問の山田です。この前は突然お伺いしてしまい、大変失礼致しました」
「いえいえ! とんでもないです……学校から、お電話が掛かってくるなんて七海になにか遭ったんですか?」
「実は、お母様にどうしてもお耳に入れたいことが御座いまして……ご足労を願いたいのですが、今日はご都合宜しいでしょうか?
とても大切な話なんです。七海さんのこれからの人生にも関わってくる、重要な話なんです」


