再生ゲーム

「ただいま朋子! いるのか? 帰ったぞ!」


「貴方どうしたの? 息を切らして……夕飯は逃げないわよ。ほら、幼い綾もびっくりしているわよ」


「ゴメン綾。こっちへおいで」


小さな綾は、「パパ、お帰り」と俺の胸に抱きついた。ギュッと抱きしめ返し、伝わる暖かい体温に、やっと心が落ち着いた。


「なにも変わった様子はなかったか?」


「どうしたの? なにもないわよ」


気のせいだったのだろうか。神経質になり過ぎただけだったのか? 


胸騒ぎを無理やり、心の端へと追いやった。