「綾! 帰ったぞぉー! 遅くなってごめんな! デパ地下で美味しそうな高級お惣菜買ってきたぞー! 下で一緒に食べよう!」


心臓が止まるかと思った。


そっと扉を開け、閉める。足音を立てないように、忍び足で自分の部屋に戻った。


「ワンワン!」


「しっ! あ、思わず持って来ちゃった。テディベア……まぁいい。こんなもの、明日こっそりと捨ててやる!

お父さん、どんな感覚をしているんだろう? 信じられない!」