再生ゲーム

 丸い電源スイッチを押すと、ブォーンとファンが回転した。


聞いたこともない音に、一瞬、大丈夫かな? と思わずパソコンを叩こうとしたが、液晶に明かりが灯った。


「……これ見たことがある。懐かしい」


立ち上がり、映し出された画面には、父の絵が表示されていた。壁紙設定にしていたらしい。


薄い水色の空から光が射し、海を照らす景色だった。小さなボートが悲しげに海面に浮かび、まるで私達家族の象徴のようだった。


「お父さんの絵、もっと見たいなぁーまだまだあるかな。美術教師辞めることなかったのに……

ピクチャ、ピクチャフォルダ――っと、ここに有りそう」