再生ゲーム

 パタンと閉まる玄関の音を確認し、階段を下りた。台所の棚からゲームのドックフードと、フレークに牛乳をかけた、簡単な朝御飯を用意する。


テーブルをふと見ると、千円が置いてある。何だか悲しげなお札に見えた。


お金を掴み、料理ともいえない食事を自分の部屋に運んだ。


2階は、全部で3部屋ある。以前は母、私、父という並びだった。


今では母の部屋は、父の要らない物やりんのフランス製の白い洋服ダンス、ブランド品で埋め尽くされた。


なかなか入る機会がなかった。物置小屋と化した母の部屋を、今一度、探索に入りたいと思っていた。