再生ゲーム

「綾? お父さんは綾を大切に思っているよ。急になんてこと言うんだ?」


今まで感情を押し殺していたのに……何故言ってしまったんだろう。後悔の闇に包まれた。


「……もういい。ごめん。もう一度、探してみるね」


階段を上る足取りが重い。口に出してしまうと、お父さんを取られた寂しさが胸に広がり、その気持ちを再確認した。


「馬鹿だなぁ、私。今更何も変わらないのに」


部屋の扉を開くとゲームがベットの下を吠えていた。


「ワンワン! ワンワン!」