「そこのベンチに座ろう? もう暗いし誰も通らないよ。大丈夫、怖がらないでよ。僕がいるじゃん?」
「……うん」
ベンチの上の砂を払い、るいははにかんだ。とても綺麗な顔だったが苦しそうでもあった。
公園の道は暗く、辺りには初春の暖かい空気と冷たい風が入り混じっていた。草の青い匂いが、恋を誘う香りにも似ていた。
「毎日いろいろあって本当に大変だよな?」
「……うん」
「お前って、本当に強いよな。逆の立場だったら耐えられるのかなって、良く考えるよ」
――私だって本当はギリギリだ。ボーダーラインを超えないように、必死に……今だって感情を殺している。
好きという気持ちを持ってしまったら、憎悪が復活しそうで、感情が止まらなくなりそうだった。出来ればもう、なにも考えたくはなかった。
「……うん」
ベンチの上の砂を払い、るいははにかんだ。とても綺麗な顔だったが苦しそうでもあった。
公園の道は暗く、辺りには初春の暖かい空気と冷たい風が入り混じっていた。草の青い匂いが、恋を誘う香りにも似ていた。
「毎日いろいろあって本当に大変だよな?」
「……うん」
「お前って、本当に強いよな。逆の立場だったら耐えられるのかなって、良く考えるよ」
――私だって本当はギリギリだ。ボーダーラインを超えないように、必死に……今だって感情を殺している。
好きという気持ちを持ってしまったら、憎悪が復活しそうで、感情が止まらなくなりそうだった。出来ればもう、なにも考えたくはなかった。


