再生ゲーム

「ろーく、しーち……」


たった10秒なのに気が遠くなるような長い時間。


「や、山田さぁん、少し胸が大きくなったかな? ぐふふっ。はーち、きゅーう――」


――嫌だ! 気持ち悪い! 離して!


「じゅう! ね? 初恋のような気持ちに戻れただろう? ときめくでしょ? さあ、次を引いてよ」


――とっとと、終わらせて帰ろう。臭い! 臭い! 臭い!


仕方なく初恋おみくじを、また左右に動かし、逆さにした。先生は出てきた細い木を嬉しそうに奪った。