再生ゲーム

 ゾクリ。背中をなぞる寒気。


――私の髪に触れないで! いつの間に背後に立っていたの!?


「髪の毛も艶やかな黒で、綾ちゃんはもてるでしょ? ……キレイ……ネ」


「り、りんさん、洗い物は終わりましたか? 早くペットショップ行こうよ! 私、楽しみにしているんだから」


サッと身を引いた。


たまにこのメスは異様な雰囲気を出す。獣のオーラのようなものなんだろうか。


「そうだったわね。駅前なら近いから、歩いて行きましょうか?」


「うん!」