あじさいむすめ

私の家は板塀で囲まれている小さな庭のある平屋でその庭には花も木も雑然とあって家族はそれぞれ忙しくて庭の手入れの余裕などありませんでした!
私には父と呼べる人がいなく姉二人と私を母が必死で育てていました!!
勿論玩具など何一つ無くてその女の子の持っている玩具は私には見た事も無くて遊び方もわからなかったから全く面白いわけが無くてただ見ているだけでした!
私は女の子のそばにただ居て玩具より広い庭に咲く季節の花やよく刈り込まれ木を飽きずに眺めていました!!
一つ一つが円く青く輝いているその花の名前が紫陽花とわかったのはずっと後になってからでした!