『海優ー!おはよ〜』
「あっ!嶺!おはよ!」

今のは椎名 嶺-しいな れい-
私の親友!そして幼馴染み


『海優、調子はどう…?』
「えっ!?」
『“えっ!?”じゃないわよ!』
「…………あぁ〜」
『大丈夫なの?』
「わかんない…」
『検査は?』
「行ってないの…」
『そっか…じゃあ辛くなったらいつでも言ってね!』


嶺………ありがとね、

そう心の中で呟いた。


私は小さいときに片方の耳が聞こえなくなってしまった。

中2のころ、急に耳が痛くなって病院に行った。
検査の結果は病名がわからない病気だった。

それ以来、嶺は今までよりも私に気を使ってくれた。