純白のゆり






朝起きたらシャワーを浴びたばかりの
妃亮さんがいた。



「おはよ、ゆり」

「おはよう」


妃亮さんは私に近づいてきた。


「ゆり、言わなきゃいけないことが
 あるんだ」

「なに?」

妃亮さんは着ていたシャツを
脱ぎだした。


そして背中を向けた。


「これって…」

「うん、刺青。
 俺な、ヤクザなんだ。
 ごめん黙ってて」

「いいよ」

「え?」

「ヤクザだって関係ない。
 私が好きな妃亮さんには
 変わりない」

「ゆり」

「しかも私も一緒だし!」


私も腰の刺青を見せた。


「前に母親の話したでしょ?
 その母親に彫られたの」

「そうか。綺麗だな」

「妃亮さんのも綺麗」



また1つ妃亮さんのことを
知ることができた。



それが嬉しくて嬉しくて
たまらなかった。