「ふゎぁー」


朝起きたら私はベッドの上にいた。



「おっきいあくびだなw」


ソファーから妃亮さんが言った。




「妃亮さん!なんで私ベッドで
 寝てんの?」

「俺が移動さしたんだよ」

「まぢで?ごめん」

「いいよ、俺がしたことだし」





「あーーーーーっ」

「どうした?そんな大声だして」

「学校…」

「今日なん曜日かわかってるか?」

「えっ?」

「土曜日だぞ?」

「早く言ってよー…」

「そうだ!荷物全部届いたぞ」

「早くない?!」

「まあな」


そんな会話をしていると
メールがきた。


「メールだ。」

「誰からだ?」

「ん?友達」

「名前は?」

「里来」

「里来?」

「うん、野村里来
 知り合い?」

「いや、知らない。」


里来の名前を出した瞬間
妃亮さんの顔色が変わったのを
私は見逃さなかった。