少し走ったところで
妃亮さんは車を止めた。


「ここ俺んち」

見上げて見ると首が痛くなるほどの
高いマンションがあった。



これまたお金持ちが住んでいそうな
マンション。



「いこ。」


唖然として突っ立っていた
私の手をひいてマンションに
入っていった。


エレベーターに乗り部屋に着いた。






…えっ?

もしかして…


「ここって最上階だよね?」

「そうだけど…まさか怖い?w」

「ちっ違うし…」

「噛んでるしw」



ガチャ


「どうぞ」

「お邪魔します」




中はモノトーンで落ち着いた感じの
部屋だった。



「なんか男の人の部屋だと
 思えない。」

「そうか?」

「うん、あっ私に荷物!」

「さすがの俺でも今日の今日で
 荷物全部もってくんのは無理だな。
 今夜は俺のスエットで我慢しろ」

「はい…」



そう言ってスエットを渡された。


「先に風呂入っていいぞ」

「ぢゃお先に」



風呂からでてスエットに
着替えた。


「おっきいな…」


そのまま妃亮さんのもとへ行った。


「やっぱりでけーなw」


妃亮さんが笑いながら言った。


「大丈夫です!」



その後ソファーに座っているうちに
寝てしまった。