七瀬吹雪は病室のベッドで、真っ白で無機質な天井を見つめていた。 いや、正確には空をみつめていた。 もっと正確に言えば、何も見ていなかった。何も見えず、何も聞こえず、何も考えられず………… 4日が過ぎた。