昼ご飯を食べ終え、あの子からの手紙…基スケッチブックに手を添えた。
ああ…ドキドキする。なんて書いてあるんだろう?
「…よしっ」
俺は意を決して、スケッチブックの表紙を捲った。

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はじめまして。美羽くん
私は羽根未来といいます
えっと…美羽くんはメニエール病と
聞いたので、お手紙を送らせていただきました。迷惑だったら、ごめんなさい…

でも、あの…私、美羽くんともっとお話したいです。
宜しければ、文通してください!

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「っ…!」
今の気持ちを一言で言い表すと
心臓爆発三秒前、どかーん!
…ってとこかな。だ、だって、気になる子から手紙がきて、しかもお話したいです…とか、照れるだろ!?
俺は誰もいないのをいいことに、思い切り足をバタバタ動かして、悶絶していた。