「あっれ……愛莉じゃん」 朝日に向けていた目を、 あたしは自分の背後に視線を移した。 そこにいたのは、 親友の鈴木真由(スズキマユ)の姿。 「えっ……なんで真由が……?」 「それは愛莉と同じ理由。だって今日は──」 「……うん。 ……今日は大輝の命日の日だもんね……」 ……そう、 今日、11月25日は大輝の命日の日……。 あたしの……大好きな彼の命日の日……。