「この辺に来たゆうことは、琳も四天宝寺やろ?」

ばれたー!!!

「あー、どうですかねー。」
「やろ?」
「…。」

なんなんだ、財前君はっ!
粘っこいというかなんというかっ!

「…図星か。」

「はい、財前君お待ちどおさま!」

「ありがとうございます。」
財前君のぜんざい…、


でかくない⁈

「今、でかい思っとったやろ?」
「思ったけど…。
心読めるんですか?」
「そんなこと出来たらええんやけどな。」

むぅ…。
私だって、イラつくんだぞ。

「って!財前君食べるの早くない⁈」
「あぁ、ぜんざい好きやから。
っつか琳が遅すぎるんやろ?」

いつの間にか財前君は4分の3位食べ終わってた。
やっぱ早いのは財前君だよ!

「財前君ってさ、部活とかやってる?」

そうだ。話題を変えるに限るよ!

「…テニス部。」
「へー。そーなんだ。強いの?」
「先輩等に比べたらまだまだや。」

財前君でも先輩等たてられるんだー。
発見だなー。

「先輩、強いんだね。」
「変な奴ばっかやけどな。
そんな事より敬語やっと抜けた。」

あ…。

「じゃ、そろそろ行くわ。
携帯出しや。」
「え?」
「携帯。」

なにすんのっ⁈

「は、はい…。」

ーーカチカチカチカチカチ

「ん。」
「あ、ええ⁈」

何したんだ?

「俺のアドレスいれといた。
後でメールしてな。
じゃ。」

ヒラヒラてを振って出て行く財前君…。





って!
自分のぜんざい、忘れてたっ!!