この勝負ばかり気にしてしまうと、個人プレーが目立つようになってしまって、ゲーム自体に負けてしまう可能性も出てくる。
「きょんくん、このルール…」
「俺が、負けると思ってんの?」
さらっと言われてしまうと、まるで絶対勝つかのように思えてしまう。
恭也のコトバにはそれだけの強さもあって。
すると、いきなり捕まれていた手を引っ張られ、バランスを崩してしまう。
そして、掴んだ手を離される。
代わりに、倒れこんだ勢いのまま肩を抱き寄せられた。
その流れのまま背中に手をまわされて、
腰の辺りを引き寄せられた。

