恭也はこっちには背を向け気味だったけど、一毅が教えたのか気づいて振り返った。
「こっち来ていいのか?」
「涼介が、行って来れば?って言ってるもん。
てか、気づいてたなら声、かけに来てくれればいいのに。」
気を使ってくれたんだろうことは分かるけど。
「あの状況でとかムリだろ。
つか、そう言われたからって普通は来ねぇだろ。」
そう言うけど。
『幼馴染みとしか見てくれないから、ちょっと辛い≧∧≦』
そうケータイで打って見せた。
「ハァ…。ちょっと来い。お前らも悪いけど来て。」
ため息を漏らすと、あたしの腕を掴んで涼介のテーブルに歩き出した。
「ちょっと!恭、何?」
「ん?まぁ……宣戦布告?」

