一瞬、すごく真剣な顔であたしを見たけど
次の瞬間にはまた苦笑いを見せ、
「じゃあ、今夜電話したい。」
今、涼介、内容かえた。
「いいけど、本当は?」
さらりと聞いてみる。
一瞬驚いた顔をしてたけど、
「本当って?」
またいつもの顔であたしを見てくる。
「涼介、本当は違うこと言おうとした。」
本当はなんて言おうとしたか、知りたい。
なのに。
小さな電子音が鳴り出して。
「あ、クレープできたみたいだね。」
そう言うとさっと席を立ってしまって。
「荷物見といて。」
あたしが立つのを制して、行ってしまった。
「もう、またはぐらかされた、、、」
涼介のココロが、読めたらいいのに。
一方、
「あいかわらず察しがいいな…」
あんな真っ直ぐで真剣な瞳で見られたら逆らえるはずがない――
漏らした言葉は真美の耳には届かず、その思考までは察することはできなかった。

