テーブルを拭いてると飲み物を持ってきてくれて、片手にアイスコーヒー、片手にミルクティーを持ってた。
「飲み物、ミルクティーでよかった?」
あたしが好きなの知ってて、わざとミルクティーを選んでくれたのくらい、本人に確認しなくても分かる。
「うん、ありがとう!」
急いで布巾を置いて、手を洗ってきた。
「クレープ、ちょっとかかるって。」
確かに涼介の前には“3”と書かれた電子ベルがあった。
「涼介、」
あたしが呼びかけると、アイスコーヒーを吸いながら「ん?」とこっちをに意識を向けてくれた。
そして、コトリという微かな音と共にプラスチックのコップがテーブルに置かれる。
「さっき言ってたお願いって、何?」
あー、と言いながら苦笑いに似た笑みを漏らす。
正直、この表情をするときの涼介はいまいちわからない。

