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「じゃあ、行こうか。」
そう言われて、「うん。」と答えた。
二人きりで歩いてると、どうしようもなく緊張してしまう。
「今日は、どしたの?」
「いや、どうしたってことでもないんだけど。なんとなくって感じかな?」
涼介は何気なく言ってるだけかもしれないけど、
あたしにとってはどうしようもなく嬉しかった。
「どっか行きたいとこある?」
そう言われても、特に思い浮かばない。
だって、こうやって並んで歩けるだけでも十分嬉しいのに。
「んーと……」
悩んでいると、
「どーするかな、」
なんて言いつつ進んでくれる。
あたしが選択肢を出せないで迷ってるのを察して、こうやっていつも決めてくれて。

