「駅のどの辺にいるって?」
「わかんないけど、東口辺りじゃないかな?」
そう言うから、東口方面へ。
駅ビルの中を通って早道する。
「あ、いた!」
隣を見なくても顔が輝いてるのは声だけで十分にわかった。
ヒラヒラと手を降る人。
真美とのつきあいはあたしより古いかもしれない。
「ごめんね、お待たせ!」
そう言う真美に、
「ちょっと前に来たとこだから。」
と優しく返すひと。
「じゃ、あたし帰るねー。涼介、真美のお世話頼んだから。」
「了解。ちゃんと首輪とリードつけて散歩つれて行っとくよ。」
あたしたちの2コ上で、端整な顔立ちでモテるのに、でも彼女をつくってるとこは見たことなくて。
どこまでも真美には優しくて、妹みたいに大事にしてる。
「犬じゃないよ!」
そんな真美の抗議をききながら、そっとその場を離れた。
彩さんたちと合流しようかな。
そんなことを考えつつ。

