「軽く、ってゆうかチャラく? 見えるけど誰より空気を掌握して変える力をもってたり、
抜けて見えて実はしっかりしてたり、
掴み所ないくらい飄々として見えて、実は誰より男らしくて…」
いくらでも思い浮かんでくるのは“あの人”の特徴。
「言っちゃダメだからね。」
そんなこと言わなくても真美は口がかたいけど。
「言わないよ。けど、愛の好きなのって…」
「うん、そうだよ。絶対そんなの気づかせてあげないけど。」
「兄弟なのに、本当、大違いだよね。」
そう言って真美は楽しそうに笑う。
「兄弟揃ってモテるよねー、腹立たしい。だから絶対気づかせないの。」
きっと、あの人にとっては気づいたらそこにいた、弟の友達程度だから。
「ユキさんの方がモテるけどね。」
そう言われ、思わず苦笑いしてしまう。
その分、手が早いから。

