「一人で3ポイント4本とか、すごすぎるよ?ラストなんかブザービートだし!」
今終わったゲームの熱が冷めきらぬまま、次の2チームがコートに出ていく。
「優っ!」
少し遠くにいた優を呼び止めると、なんだろうという感じにこちらを向く。
「フォロー、ありがとうっ!」
ギリギリの場面でもさりげなくフォローしてくれてた。
相手に妨害されないように間に入ったり、一度ボールをキープしてくれたり。
あたしがシュートを一度外したときは、リバウンドを取ってシュートしてくれたり。
「あたしなんか、なんもやってないよ。真美、まじすごい!」
「優が引き付けておいてくれたから、リラックスして打てたんだよ、
まじ感謝だよ!」

