「ところでさー、相手誰?」

悩みこんでしまった私に愛が聞いた。

「涼介。」

涼介は、私の2歳上で、幼馴染み。
ちっちゃい頃からずっと一緒だった。

「へー。いーじゃん♪」
そう言って笑ってくれる。
「歩こっか。」
愛に言われ、学校に向かい始める。

「それにしても、きっかけは何?」
「きっかけ?」
「幼馴染みなんだからずっと一緒にはいたわけでしょ。
その中で気づいたってことは、なんかあったんじゃないの?」