恋愛日記



「わりい、片付け長引いたわ。田中うっさくてさ。お?どした?なんかあったか?」

一毅(カズキ)が来て少し安心する。

こいつも幼馴染みだし、一番理解は早そうだし。

「いやぁー、恭也が女の子泣かしちゃってさぁー。」

尚輝、こいつまだ言うか。

苛つきに任せて振り返りながら左手を壁につき尚輝の行き先を塞ぐ。
背中を壁につけさせ、右手で尚輝の顔ギリギリを狙い、壁を殴りつけた。

「てめぇの所為だろうが…」

普通にしゃべるのもダルくなって、小さく、低くなる声。