パァン! 「いってぇ!」 自慢の腹筋に紅葉をつくってあげた。 「馬鹿っ!」 叫んでから小さな声で付け足した。 「今度から、付き合う友達はもう少し考えてよ…」 もう一度踵を返すと、今度こそ駆け出した。 恭の意地悪。 涼介なら、優しくしてくれるのに。 :: 「あーあ、恭也、彼女ちゃん泣かしたー。」 ああ、いい加減うぜぇ。 この状況で言うかそういう事。 「いや、今の明らか尚輝のせいだろ、」 聖(コウキ)がやんわり突っ込みを入れる。 でも、イライラは治まらなくて。