「綺麗な青空。雲ひとつないのに、同じ青じゃなくて…」
「俺が気に入ってる理由、なんとなく分かるでしょ?」
そんな風にアキが笑うから、「うん、」って小さく答えた。
なんとなく、ふと隣をみると
こっちをアキが見てて、目があって。
でも、一瞬笑ったかと思ったら、照れたように目を逸らしちゃうから。
しょうがないからあたしもまた空を見上げて。
ていうか、
「アキってさぁ、モテメンなのに、結構シャイボーイなんだねー、」
「………はっ?」
「だってさ、女子と目があっただけで照れて目、逸らしちゃうなんて。」
「ゃ、そういうわけじゃ…」
なんかアキが隣で呟いてたけど、
声が小さくて、よく聞こえなかった。

