ゴールの仕方まで完璧。
「……み…真美、真美!」
アキに呼ばれて、我に帰った。
すごすぎて、見とれてた。
声も出ないくらい。息すら忘れてた。
「こっち、おいでよ!」
アキは既に縁らへんじゃなく、真ん中に、ぺたんと座ってた。
「ここが俺のお気に入りスポット。真美も一緒に寝転ぼうよ!」
「…うん。」
まだドキドキが止まんない。
あんなに自由で、あんなに速いのに、
なんであんなに楽しそうに走るんだろ?
ちょっと羨ましいな。
そんな風に思いながら、アキの横に座った。
すると、ゆっくりと後ろに倒れて空を見上げるから、あたしも倣って倒れた。

