「ていっ! っわっとと、」
つま先しか乗れてないや(笑)
「ははっw」
笑いながらあたしを支えてくれた。
「真美さ、何気運動神経いいよな。」
「ありがと♪」
折角誉めてくれたけど、正直あたしはそれどころじゃなかった。
いつも来てる学校なのに、特別な所に感じて、
太陽の近さが気持ちよくて。
そよそよ吹く風が優しくて。
あたしの学校って、こんないい所だったんだ…
「何、そのリアクションw 流石に大袈裟だろwww」
笑いながら言われて、やっと涙で潤んでたことに気づいた。
「感動しすぎちゃった。」
「そんなに!?」
なんか照れくさくなって、視線を校庭に向ける。
と、
「あっ、恭だ!」

