一瞬驚いてたけど、すぐに嬉しそうになる。
「いいの?」
「見ないことには始まらないでしょ。三人で一緒に行こ。」
丁度先生がきちゃったから話は一旦おわったけど、
“ありがと!”って言ってきた。
嫉妬深いけど、なんか憎めないんだよな。
なんて小悪魔(笑)
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「おはよう。」
「おう。」
土曜日の朝。
ついに、試合の日。
いつものように迎えにきてくれた恭也が、ピリピリしてる。
「勝てるよ、きょんくん。」
頑張れより、そう言う方がいい気がした。
「涼介に勝ってほしいんだろ?」
「応援するって約束しちゃったけど、きょんくんに勝ってもらわなきゃ困るよ。朝早くから練習手伝ってるんだもん。」
「まぁそうだな。マネだしな。」
「そうだよー。勝ってくれなきゃ今日でマネ終わりなんだから。」

