もっと早く伝えてたら。
真美は揺れて、ココロは俺の方へ傾いた?

少なくとも中学に入るまでは気づいてなかった。
今まで、何度伝えるチャンスを捨ててきた?


俺がビビってる間に、
涼介はちゃんと攻めてた。

ここで負けたら、多分二人はすんなり付き合うんだろうか?


なら、勝つしかない。
止めるしかない。

今まで負け続けてたけど、
もうそろそろ勝たないと。

涼介にも、
臆病だった自分にも。


「絶対、勝つから。」

そっと、眠ってる真美の頭に触れた。

「……んっ、」

やば。起こしたか??

「やめろょ、マシュマロぉ…」

……なんの夢みてんだよ。

「ばーか。」

でも。
「そういうとこ……」
ほんっと、愛しい……