「じゃあ、待ってるよ。 おい、智也帰るぞ。」 そう言われた智也先輩は、 「了解。あ、ちょっと最後に。」 そう言うと、ある男子の方に行った。 その男子は、 あたしがこのクラスに入って 一番最初につくれた友達。 そう、アキだった。 「ねえ、キミ、名前は?」 「海藤 彰、です。」 訝しげに答えるアキ。 でも先輩はそんなことを気にする様子もなく。