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「立花 真美です、宜しくお願いします!」
そう言って深く頭を下げた。
早めに体育館に着いたから、軽くアップを始めた恭也を隅に追いやりモップをかけていたら
男バスの部員たちがきて、
質問攻めにされてたところを恭也の不機嫌に助けられて抜け出して、
部員が全員集まったため、今に至る。
「とりあえず、“仮部”ってこと?」
ちょっと長めの茶髪の先輩に訊かれる。
「はい。」
「先輩、まずは土曜の試合までってことで頼んであるんで。」
すかさず恭也が言ってくれるけど。
「了解。でも、本人はここで仮部の期間だけでもやりたいと思ってくれてるかもだし。
一応、訊いときたいしょ。」
さっきから言ってる“仮部”とは、仮入部制度のこと。
より色々な部活を知ってもらうためにうちの学校は、2週間の仮入部期間を設定してる。
その間は毎日部活を変えてもいいし、
逆に仮入部期間中でも本登録してしまうことも可能。

