「あぁいう顔したら、可能性あんのか?って
錯覚起こすだろ、大体。」
恭也は、あたしをからかったんだ。
元からからかう気だったなら
言わせなきゃよかった。
でも、ここで怒れば
恭也のことだから、“期待したんだ。”とか言いかねない。
そうしたらあたしがもっとイラつくのは目に見えてる。
「いきなりそんなこと言われたら、誰でも驚くよ。」
そう言って笑った。
まともに受け止めるから、イラついたり、傷ついた気になる。
もう小学生じゃないんだからいちいちそんなことに一喜一憂してられない。
「からかうのも程々にね。」
やんわり釘を刺す。
でも、一度感じた苛立たしさは
中々消えなくて。
涼介なら、こんなからかい方絶対しないのに。
泣きそうになったから、
「愛に今日から朝練手伝うの言い忘れてた!電話しないと。」
そう言ってケータイに 逃げた。

