「じゃあ、精々俺ら弱小校は必死で駆けずりまわっときますよ、先輩。」
恭也が少しおどけたように言い、少し空気が和らいだ。
「弱小だったのは二年前までだろ?」
そう言って笑った涼介は、なぜかあの苦笑いに似た笑顔で。
――2年前。
つまり、涼介たちが入るまではのハナシ。
今のうちの学校の男バスに、“弱小”という言葉は似合わない。
ふいに恭也があたしから離れ、
「じゃーな」
食べかけのポテトをあたしに押しつけると自分たちのテーブルの荷物を掴み、フードコートから出ていった。
それに一毅たちも続く。
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