~あなたをみつけると
      目で追っちゃう~

 私は今、高校2年生。
 高校の入学式、友だちをあまりつくらない
 私にとってあなたは救いの手だった・・・。
 

 ~中学校の卒業式~
 私と同じ学校にいく友だちはひとりもいなかった
 でも、それでもよかった。
 自分の道を進みたかったから・・・。

 
 そして、今にいたる。
 周りに溶け込めずひとりでいつも
 座っていた。
 ちなみに私は
 瀬川ゆうみ。
 顔もそこそこ、周りから見ると
 かわいいほうだ
 隣の席の子は男子だった・・・。
 その時点で最高で最悪な人生の
 幕開けが始まっていた。


 隣の席の子の名前は
 小林遼。
 なかなかのルックスだ
 少しでもかっこいいと思ってしまう自分がいる
 
 引っ込み思案の私に初めて声をかけてくれた
 誰であろうと嬉しかった。
その彼はクラスの中心人物的存在だった
 でも、まだどの女子にも話しかけてないらしかった。
 みんなその初めての女子になろうと
 ずっと目で追っていた・・・。
 もしかしたら、私もその一人だったのかもしれない
 同じクラスになったときから
 「もしかしたら・・・」という
 気持ちが芽生えていた。そのせいかもしれない
 彼がよけいかっこよく見えるのは・・・。
  
 彼は身長155cm
 私は身長159.3cm
 実は私のほうが大きいのだ。
 本当はちっちゃくてかわいい女の子がよかった
 並ぶと彼はまえのほう
 私は後ろのほうなかなか近くにはいることができなかった
 
 
 でも、何度も隣の席になったのは
 自分でもびっくりするぐらいうれしかった。
 テストの点数で張り合ったり
 一緒に笑いあったりすごく楽しい時間をすごした

 用もないのに話したくて声をかけたり
 ケンカしているところをとめて好印象を
 あたえたり・・・。

 一年のころに友だちから
 「小林くん」ってかっこいいよね!!
 好きだということを告白されて 
 正直どうでもよかった・・・。
 でも、めっちゃ真剣に相談しているのを
 見ているとなんだか応援したくなった。
 彼は野球部で
 友だちは美術部
 私は野球部のマネージャー・・・。
 美術室から外は良く見える
 その目的で美術部にはいったらしい。
 私は帰宅部に入るつもりだった
 あんなのをみられるまでは・・・。