「はい、気を付けて帰るんだぞ。」 「ありがとう!」 私にもう一回微笑むと仕事に戻っていった。 その時に微妙に空に視線が移った気はした。 でも、そういうことを言ってくるようなお父さんじゃない。 「・・・なんか言いたいことある?」 「言ってもいいの?」 空は気づいたんだね、微妙な空気の流れに。 「どうぞ、どうせわかってるから。」 そう、いつからか忘れたけど。